鉄の頁 > オススメの駅 > 坪尻 つぼじり (徳島県/JR土讃線)

坪尻駅坪尻駅

JR土讃線、徳島県内の県境に近い山深い場所に、ひっそりと小さな駅がある。その名は坪尻駅。開業当時の木造駅舎が現役で、老朽化で傾きかけているが、なんともいえない味わいを醸し出している。元々は単線の列車を行き違いさせる“信号所”として1929年に造られたが、地元住民の嘆願により1950年に駅となった。しかし今や定期的な利用客はおじいさん1人のみ。特急はもちろん、普通列車も半分くらいは通過する。人影もなく忘れ去られたような雰囲気の駅だが、かつて列車の行き違いで長時間停まる列車が多くあった際に乗客が買い物をしていたという商店の廃屋が、駅近くに今も残る。

「住民はどこ?」という感じの立地で、山に囲まれ駅から人家は1軒も見えず、鉄道好きの人々の間で「秘境駅」と呼ばれている駅の1つ。駅前は舗装すらされておらず、それどころか道路も通じていない。あるのは獣道のような山道だけなので、列車と徒歩以外でこの駅に来ることはできない。先述のおじいさんが住む集落へはこの道を40分ほど登らねばならないという。また、最寄のバス停へも急峻な山道を15分ほど登る必要がある。

坪尻駅で忘れてはならないもう1つの大きな特徴は、スイッチバック駅であること。駅は本線から分岐した行き止まりの線路にあり、発着の際に列車は方向転換が必要となる全国的にも珍しい駅だ。

※写真:上左・GALLERY左上から2・8枚目・・・2011年8月5日撮影。
    上右・GALLERY左上から3・5枚目・・・2010年3月24日撮影。
    その他・・・2006年8月29日撮影。

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