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卯子酉様
2012-5-6 卯子酉様。赤い布が風に翻る。

卯子酉様
うねどりさま/岩手県遠野市遠野町

<遠野物語拾遺 第35話>
遠野の町の愛宕山の下に、卯子酉様の祠がある。その傍の小池には片葉の蘆を生ずる。昔はここが大きな淵であって、その淵の主に願をかけると、不思議に男女の縁が結ばれた。また信心の者には、時々淵の主が姿を見せたともいっている。

現在では小池は見当たらないが、裏を流れる小川がその名残なのか、訪問時は見逃したもののそこに今でも片葉の蘆(あし=葦)が生えているという。

しかしなんといってもこの社で目に付くのは、境内の樹や張り巡らされた綱に結び付けられたたくさんの赤い布だろう。「祠の前にある木々の枝に左手だけで赤い布を結びつけることができたら、縁が結ばれる」といわれている。淵の主に男女の縁を願う際、片葉の葦に願いを書いた紙を結びつけたというが、その風習が変化したものだろうか?

また案内板によれば、鮭の背に乗って宮家と倉堀家の先祖が猿ヶ石川を遡りここに辿り付いたという面白い家の由来譚が伝わっているらしい。遠野物語拾遺も(卯子酉様の名は出ていないが)その由来譚に触れている。

<遠野物語拾遺 第138話>
遠野の町に宮という家がある。土地で最も古い家だと伝えられている。この家の元祖は今の気仙口を越えて、鮭に乗って入って来たそうだが、その当時はまだ遠野郷は一円に広い湖水であったという。(後略)


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