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泣石・続石
2012-5-6 続石。山中に佇む不思議な岩の門。

泣石・続石
なきいし・つづきいし/岩手県遠野市綾織町上綾織

車道から細い山道を登った、綾織の山中に佇む不思議な巨石。

<遠野物語拾遺 第11話>
綾織村山口の続石は、この頃学者のいうドルメンというものによく似ている。二つ並んだ六尺ばかりの台石の上に、幅が一間半、長さ五間もある大石が横に乗せられ、その下を鳥居のように人が通り抜けて行くことができる。武蔵棒弁慶が作ったものであるという。昔弁慶がこの仕事をするために、いったんこの笠石を持って来て、今の泣石という別の大岩の上に乗せた。そうするとその泣石が、おれは位の高い石であるのに、一生永代他の大石の下になるのは残念だといって、一夜じゅう泣き明かした。弁慶はそんなら他の石を台にしようと、再びその石に足を掛けて持ち運んで、今の台石の上に置いた。(後略)

ドルメンとは支石墓(しせきぼ)、すなわち埋葬地を囲うように並べた数個の支石の上に巨大な天井石を載せた墓だが、墓かどうかはともかくなにやら神聖な雰囲気が漂っていた。なお、続石の傍らには山の神を祭った祠があるが、遠野物語にはこの近くでの山の神の目撃譚がある。

<遠野物語 第91話>
(前略)綾織村の続石とて珍しき岩のある所の少し上の山に入り、(中略)ふと大なる岩の陰に赭(あか)き顔の男と女とが立ちて何か話をしてゐるに出逢ひたり。(後略)

男女の山の神に出会った男はふざけて切りかかり、逆に谷底に蹴落とされて気絶。その後家に帰り、3日寝込んだ後に死んだという。


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