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稲生神社
2013-4-8 見慣れない姿の稲生神社。

稲生神社
いなりじんじゃ/広島県広島市南区稲荷町

広島電鉄の稲荷町電停のすぐ傍に、見慣れない姿の神社がある。2階建てのビルの上に古風な社殿が載っており、そこへ赤い鳥居の列を潜る階段が続いている。これが稲生神社で、創建は17世紀初頭だが原爆で焼け、さらにその後移転。およそ普通の神社とはかけ離れた独特の現在の姿となった。

「稲生物怪録(いのうもののけろく)」という妖怪譚がある。実在の三次藩士、稲生平太郎(後に武太夫と改名)の屋敷に様々な化け物が30日間出没するが、平太郎はこれを退け、最後には魔王のひとり山本五郎左衛門から木槌を与えられる、という物語。稲生神社にはこの稲生武太夫が祀られている。

しかし、神社名の「稲生」の読みは「いのう」ではなく「いなり」。お稲荷さんが合祀されているためだろうか。かつて大火の折に近在の人の夢枕に白狐が現れ祀ってくれと言ったことから合祀されたといい、その大火でこの神社が焼けなかったことから火災除けのご利益があるという。

武太夫が魔王から授かった木槌は広島の国前寺に治められてなんと現存しているが、この神社ではその木槌のミニチュアがお守りとして販売されている。それを買いたかったのだが、私が訪れた際には社務所は無人。インターホンを押しても近くで行われていた工事の騒音で聴こえないのか誰も出てきてくれない。結局買えず、無念の思いで神社を後にした。

なお余談だが、水木しげる、荒俣宏、京極夏彦というソウソウたる名前の入った幟と提灯は、この神社の見逃せないポイントである。


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